Title 2024年 中央アジア圏域教育協力プログラム
Date 2024-12-23 Views 252
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韓国学中央研究院・国際交流処の韓国理解プロジェクト事業室では、2024年11月18日(月)から11月25日(月)までの6泊8日間、タジキスタン・ドゥシャンベで「中央アジア圏域教育協力プログラム」を開催した。訪問団は、本院のク・ナンヒ処長(国際交流処)を団長に、イ・デファ室長(韓国理解プロジェクト事業室)、チャン・ギホン専門委員(韓国理解プロジェクト事業室)、キム・リヒ責任専門委員(韓国理解プロジェクト事業室)、チャン・ヘジン専門委員(韓国理解プロジェクト事業室)、キム・ヘスク研究委員(韓国教育課程評価院)で構成された。

 

タジキスタン・ドゥシャンベで2日間にわたって行われた「中央アジア圏域教育協力プログラム」の1日目には、「中央アジアの教科書編纂制度と韓国教育」をテーマに教科書セミナーが開かれ、チョン・ソンシク大使(在タジキスタン韓国大使館)をはじめとする大使館関係者らに加え、中央アジア4カ国からの発表者として、HAKIMOV Nurhayot氏(ウズベキスタン教育省傘下の国家教育院・社会科学部、部長)、FEDORKO Victor氏(ウズベキスタン教育省傘下の233中等学校、地理教師)、KUSSAINOVA Meiramgul氏(カザフスタン・ナザルバエフ大学カザフ語トルコ学部、教授)、SHAKIROVA Nurzhanat氏(カザフスタン国立大学自然科学地理学部、首席講師)、DZHUNUSHALIEVA  Kalyibubu氏(キルギス国立大学高等研究・再教育研究所、副教授)、IMANKULOV Muratbek氏(キルギス教育アカデミー人文社会研究所、所長)、ISOZODA Komilshyo氏(タジキスタン教育省傘下の教科書編纂委員会、院長)、NAVRUZI Jumamurod氏(タジキスタン教育省傘下の教科書出版配布センター、所長)、Rahmonzoda Fariddun氏(タジキスタン教育科学省教科書出版開発センター、首席専門官)が参加したほか、教科書著者や韓国学科関係者など、約40人が参加した。

 

チョン・ソンシク大使(在タジキスタン韓国大使館)の祝辞の後、ク・ナンヒ処長(韓国学中央研究院・国際交流処)は歓迎挨拶で、本院の設立理念や韓国理解プロジェクト事業の目的と成果に触れた上で、中央アジアにおける教育と教科書開発について建設的な議論が行われることを期待したい、と述べた。歴史分科と地理分科に分けて2部構成で行われた今回のセミナーで、各国からの発表者は、各国の歴史・地理分野の教科書編纂制度や各国の教科書に収録されている韓国に関する内容を紹介した上で、韓国に関する教育の現状についても共有した。特に、Kussainova教授(カザフスタン国立大学)による、“カザフスタンへの韓国人の強制移住”に関する発表には非常に高い関心が寄せられた。特にこの発表では、現地に住む韓国系強制移住者へのインタビューや写真を通じて、韓国系人たちが中央アジアで安定した生活を築くために重ねてきた、血の滲むような努力をうかがい知ることができた。

 

2日目には、韓国の教育や経済と民主主義の発展に関する講演が行われた。キム・ヘスク研究委員(韓国教育課程評価院)は、2022年に改正された韓国の教育システムについて説明した。チョン・ミンヒョン研究委員(対外経済政策研究院)は、韓国における経済の発展と民主主義の発展との相関関係や、経済発展と教育の関係、中央アジアと韓国との貿易関係などについて発表した。オンラインで行われたこの講演では、中央アジアの現在の経済状況下での民主主義の役割について議論が行われた。

 

教科書セミナーと講演の後、出張団は、タジキスタン国立大学、タジキスタン国際外国語大学、タジキスタン教育科学省、タジキスタン教育科学省傘下の教科書出版配布センター、タジキスタンの英才学校・リツェイ2番学校、ウズベキスタン・タシケント韓国教育院、キミョ国際大学を訪問して本院の韓国学支援事業などを紹介し、タジキスタンで韓国学の裾野を広げるための方策について意見交換を行った。
 

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