Title 第185回海外韓国学コロキウム
Date 2024-08-29 Views 209
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韓国学中央研究院・国際交流処の海外韓国学支援室では、2024年7月24日(水)に韓国学中央研究院・文衡館の大会議室で「第185回海外韓国学コロキウム」を開催した。今回のコロキウムは、2024年度の本院フェローシップ受益者であるパク・チャンソプ教授(University of Oklahoma)とオム・スジン教授(Dartmouth College)が訪韓研究の結果を発表する場となった。


パク・チャンソプ教授は、「Understanding the Hybridity of South Korean Dramas」をテーマに発表を行った。韓国ドラマは、多様な文化的要素を取り入れた“Cultural hybridity”のやり方で世界的な人気を獲得している。そこで、韓国ドラマの“Cultural hybridity”について、アメリカと韓国の視聴者はどのように考えているのかを発表した。教授は、アメリカの視聴者は韓国ドラマの持つ文化的多様性を“新しい韓国スタイル”として考えている反面、韓国の視聴者は新しさをあまり感じていなかったと述べた。


オム・スジン教授は、「流動するアーカイブ:建築、警察写真、そして脱植民地的未来」をテーマに発表を行った。1940年の仁川で中国人によって組織された秘密抗日団体である“日東会”にゆかりのある場所やものについての情報を、偶然のアーカイブ(accidental archives)としての警察写真から入手することができた。日本の警察が偶然に撮影した中国人の店舗兼住宅の写真から、移住中国人の暮らしぶりを類推することができた。実際の写真と資料を用いて、当時の様子を建築学的に分析した発表が印象的だった。

 

今回のコロキウムには、多くの研究者や大学院生が参加し、さまざまな意見交換を行った。海外韓国学支援室は、これからも国内外の研究者同士が触れ合う場を設けていく考えだ。

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