韓国学中央研究院・国際交流処の韓国理解プロジェクト事業室では、2023年9月10日から9月16日までの6泊7日にわたって「キルギス教科書専門家招待韓国文化研修」を開催した。今回の研修には、キルギス・教育科学省の大臣顧問や教科書出版政策局長、国際交流協力課の首席専門委員をはじめ、キルギス・教育科学省傘下の教員育成再教育研究院院長など計4人が参加した。
参加者らは、本院の韓国理解プロジェクト事業室の研究員をはじめとする韓国側の発表者らとともに、教科書セミナーを通じて、両国の教育制度や教科書制度、キルギスの社会科教科書での韓国に関する記述の傾向などを考察した。これを通じて、両国の将来の教育に対する展望や教育・学術面での協力方策など、様々な側面から議論を行った。また、今回のセミナーでは、キルギス側の発表を通じて、キルギスの教科書で韓国に関する記述が増えている一方で、改善点があることも確認した。これに対し、キルギスからの訪問団は、キルギスの教科書での韓国に関する内容の改善に向けて積極的に協力することを約束した。
参加者らは、韓国の歴史や教育、経済に関する講演に高い関心を示し、両国の協力関係を維持・拡大していくための様々な方策について意見を述べた。また、違う角度からの韓国経済に対する解釈やアプローチに関心を示し、韓国とキルギスとの間で経済交流を強化するための方策にも高い関心を示した。また、韓国の教育に関する講演でキルギスからの参加者らは、韓国の教育制度に関する情報提供に感謝を述べた上で、キルギスの教育制度と比較しながら自国の教育制度の改善点について真摯に質疑応答を行った。
また、参加者らは、盆唐にある高校を訪問し、韓国の教育現場で韓国の教育を体験した後、ユネスコ世界遺産地域の慶州の文化遺跡を見て回りながら、韓国の優れた文化と悠久な歴史、遺物、キルギスと韓国との過去の交流の痕跡を発見し、韓国の美しい自然と歴史を身をもって体験した。さらに、国際都市に発展したソウルと、伝統と現代が共存するソウルの美しさへの理解を深め、ソウルの古宮や曹渓寺、国立民俗博物館、仁寺洞、明洞などを見学し、韓国の伝統文化や歴史遺跡に触れた。特に、伝統衣装の韓服を体験し、韓服の美しさを身をもって感じたほか、ソウル市内の曹渓寺を訪れ、韓国仏教の特徴などを体験した。
今回の研修に参加したキルギスの教科書専門家らは、訪問中すべての日程をこなし、韓国の文化や芸術、経済、社会を絶賛した。また、韓国とキルギスが今後、教科書をはじめ多岐にわたって関係を持続させるための具体的な方策について議論を交わしたほか、今後キルギスで開催される予定の教科書セミナーの準備に積極的に協力することとした。
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