韓国学中央研究院・国際交流処の海外韓国学支援室では、2023年7月12日(水)午前10時に文衡館・大会議室で「第175回海外韓国学コロキウム」を開催した。今回のコロキウムは、2023年度の本院フェローシップ受益者であるキム・ヘソン教授(Appalachian State University)と博士課程修了者のStella Kim氏(Columbia University)が訪韓研究の結果を発表する場となった。
キム・ヘソン教授は、「Perspectives of South Korean Foreign Policy Elites on Nuclear Proliferation: A Survey and Experimental Analysis」をテーマに発表を行い、韓国で国会議員や外交専門家を対象に実施した調査と実験研究の結果を分析し、国民の核武装への支持度が政策立案者や決定者が核武装政策を選択する上でどのような影響を与えているのかについて説明した。
Stella Kim先生は、「Reproduction and the Gendered Body in Early Modern Korea」をテーマに発表を行い、韓国で収集した医論、処方、臨床記録などさまざまな資料をもとに朝鮮時代における女性の再生産をめぐる議論を検討した。特に、女性の妊娠、出産、授乳の文化的・医学的構成を考察し、これを当時の社会、理念、政治体系と関連づけて説明した。
今回のコロキウムには、多くの研究者や大学院生が参加し、さまざまな意見交換を行った。海外韓国学支援室は、これからも国内外の研究者同士が触れ合う場を設けていく考えだ。
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