Title 2022年カザフスタン教科書専門家招待韓国文化研修
Date 2022-08-03 Views 922
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韓国学中央研究院・国際交流処の韓国理解プロジェクト事業室では、2022年7月18日から7月24日までの6泊7日にわたって「カザフスタン教科書専門家招待韓国文化研修」を開催した。今回の研修には、カザフスタン教育科学省傘下の教科書センターである「ウチェーブニク(以下、ウチェーブニク)」の副院長2人をはじめ、同センターの教育コンテンツ分野の先任研究員や首席専門委員など計4人が参加した。

 

彼らは、本院韓国理解プロジェクト事業室の研究員をはじめとする韓国側の発表者らとともに、教科書セミナーを通じて、両国の教育制度や教科書制度、カザフスタンの社会科教科書における韓国に関する記述の傾向などについて確認した。これを通じて、両国の将来の教育に対する展望や教育・学術面での協力方策など、さまざまな側面から議論を行った。また、今回のセミナーでは、カザフスタン側の発表を通じて、カザフスタンの教科書で韓国に関する記述が増えていることが確認できた。

 

特に、「ウチェーブニク」の研修参加者らは、韓国の文化、教育、経済に関する講演に高い関心を示し、両国の文化的共通点に共感しつつ、両国の協力関係を維持・拡大していくためのさまざまな方策について意見を述べた。また、目新しい観点からの韓国経済に対する解釈やアプローチに関心を示し、韓国とカザフスタンとの間で経済交流を強化するための方策にも高い関心を示した。韓国の教育に関する講演でカザフスタンの参加者らは、韓国の教育制度に関する情報提供に感謝を述べ、カザフスタンの教育制度と比較しながら自国の教育制度で改善すべき事項について真摯な質疑応答を交わした。

 

彼らは、ユネスコ世界遺産地域の慶州の文化遺跡を見て回り、韓国の優れた文化と悠久な歴史、遺物、カザフスタンと韓国との過去の交流の痕跡を発見し、韓国の美しい自然と歴史を身をもって体験した。また、韓国第2の都市である釜山の地理的特性や経済発展ぶりなどを視察し、韓国戦争の痛い記憶が残っている甘川文化村を見て歩き、過去の痛みと現在の美しさに真摯な関心を寄せた。

 

ソウル歴史文化博物館では、国際都市に発展したソウルと、伝統と現代が共存するソウルの美しさへの理解を深め、ソウルの古宮や曹渓寺、国立民俗博物館、仁寺洞、明洞などを見学し、韓国の伝統文化や歴史遺跡に触れた。特に、韓服体験を通じて韓服の美しさを身をもって感じることができたほか、ソウル市内の曹渓寺を訪れ、韓国仏教の特徴などを体験した。

 

今回の研修に参加したカザフスタンの教科書専門家らは、訪問中にすべての日程をこなし、韓国の文化や芸術、経済、社会に対して絶賛した。また、韓国とカザフスタンが今後、教科書をはじめ多岐にわたって関係を持続させるための具体的な方策について議論したほか、今年11月に開催される予定のカザフスタンでの教科書セミナーにぜひ参加してほしいと強い要望を語った。

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